今日は裏打ちについてのお話。
本の表紙に布を使う場合
裏打ちという加工が必要になります。
布だけだとボンドが沁みたりよれたり
扱いづらいため。
下の写真は、過去作った本の写真。
丸い箇所にボンドが沁みてるのがわかります↓
じゃぁ裏打ちをやればいいじゃないか
という話なんですけど
裏打はそれだけで1〜2日
時間がかかる工程なのです。
自分で製本をしている分にはいいですが
製本講座に参加してもらう場合は
数時間で本を完成させたい。
今までは部分的に、
一番ボンドが沁みてしまう場所だけ
裏打ちをしてきましたが
そのやり方も限界を感じたので
もう一度、裏打ち工程を見直してみることにしました。
今回買ってみた裏打ち用和紙は
日本画や書道用らしいですが試してみます。
楮(こうぞ)紙というそうです。
ちょっと透けてます。
今回裏打ちするのは布じゃなく薄い紙。
糊ボンドを塗ります。今回は薄い紙を裏打ちしたいので和紙じゃなく、薄い紙の方に糊ボンドを塗りました。
ここから写真がないのだけど
ここが難しいポイントでした。
糊ボンドを塗った紙の上に和紙を端に置き
空気を抜くようにゆっくり貼っていきます。
乾いた布で押さえながら。
この後、2時間ほど乾燥させましたが
なんだかまだしっとり感あり。
完全には乾いてなかったので
そのまま4・5時間乾燥。
で、完成。
シワシワになってしまった所もあります。
厚みのある和紙だとキレイに貼れましたが
薄い紙は難しかった。
以前は半紙を使って裏打ちをしていましたが
どうしても空気が入ったり
均等にボンドが行き渡らなくて
ちょっと残念な仕上がりになっていました。
楮紙は半紙よりハリがあるので
扱いやすくて塗りやすかったけど
でもシワにはなりましたね。
乾ききるにも時間がかかりそうだし。
アイロンを使えば良かったかも。。。
アイロンと言えば
ホットメルト紙だったら
糊付きなのでアイロンで貼れば
もっと簡単に裏打ちできます。
うーむ、やはりその方が確実にキレイに
仕上がるなぁ。
いや、そもそもボンドの扱いを
習得していくと
部分的裏打ちでも十分キレイに仕上がるのだけど
このボンドの扱いがまた簡単にはいかないのですよね。
目指すところは本格的ではなく、気軽に楽しめることなので
ホットメルト紙の使用を検討した方が良さそう・・・
なんだけど、なんか楽をすることに抵抗を感じてしまう自分。
楽すればいいじゃないか。