2016年 04月 29日
考えずにはいられない展示ばかりでした ふじのくに地球環境史ミュージアム
静岡市駿河区にある「ふじのくに地球環境史ミュージアム」
こちらの建物は、もと県立静岡南高校の校舎をリニューアルした博物館。
それだけでも面白いのに、展示物はもっともっと面白かったです。
展示を見終わる頃には、すべては自分の事として人と地球の未来を考える自分がいました。
そんなつもりはなかったのに
最後にしっかりアンケートのような物も書いて帰ってきました。
・・・
私たちが行ったのは4月中旬の春の嵐の日曜日。。。
横なぐりの雨の中、駐車場から館内まで数十秒歩いただけで
びしょ濡れになってしまい、すでにサイアクな状態。。。
正直、展示物とかゆっくり見る余裕はなかった。
でもまぁせっかく来たのだし、と気を取り直して入ってみることにしたのです。
一番最初の導入部で、暗闇にポツンと置かれた机。
そこにはこんなメッセージの書かれた本が置いてありました。
ちょうど九州地方に大きな地震があった後だったこともあり
このストレートな質問がグサッと心に突き刺さります。
さっきまでの「サイアク・・・」な気分のことなどすっかり忘れて
映像による解説に引き込まれていきました。
「豊かさとは何か?」
この言葉を心の片隅に置きつつ
この後展示を見ていくことになるのでした。
気の遠くなりそうな年月を経て成長する樹木。
水生生物の部屋。
机の再利用法が斬新。
道順を示すプレート(標本箱)には
地球の誕生から大陸・生命の誕生のことなど
興味深い出来事が書いてあります。
スノーボール・アースの時期が何億年かあったのですか。
じゃあまた凍結する可能性もあるわけですよね?
私にとっての豊かな暮らしとは・・・。
最後、自分なりの答えのようなものを書いて
ひとまず完結。
写真には撮っていませんが
途中たくさんの教室を見て回りました。
どの部屋の展示も、思わず「へぇ~」と見入ってしまう内容ばかり。
雨でびしょ濡れでも、子どもを抱っこして疲れてても
小難しいこと考えたくな~い、と思っていても
何かを感じずにはいられない、考えずにはいられない展示なのでした。
最後に、二階の「図鑑カフェ」へ。
そこでコーヒーを飲みながら
図鑑や絵本など見てほっと一息つきました。
カフェと言っても飲食できるフリースペース、といった感じで
自販機などあるくらいなので、食べ物など持参するといいかも。
ここのカフェ、景色がいいし、ソファもいいし好きな空間でした。
GWで、ちょっと一日だけ空いてる、なんて時に
ちょうど良い場所だと思います。
ちなみに我が家の子ども(5歳・1歳)もそれなりに楽しんでいました。
5歳の息子は生き物が大好きなので
はくせいや標本であっても、一生懸命これは何だ?と見ていました。
最後の「豊かさとは?」の質問に
お父さんから展示物の説明を受けていた息子の答えは
「わがまま言わない」でした。
正しい正しくないは別にしても、何かひとつでも答えを出せるって
すごいなって思いました。
・・・とはいえ
ここは小学生のお子さんに最適なのかもしれません(笑)
■ふじのくに地球環境史ミュージアム →HP
〒422-8017 静岡市駿河区大谷5762(旧 県立静岡南高校)
Tel 054−260−7111
開館時間/10:00〜17:30(最終入館17:00)
休館日/毎週月曜日(月曜が祝日の場合は次の平日)、年末年始
入館料/大人300円(大学生以下、無料)