さて【手製本ノートの作り方①】の続きです。
今日は手製本を作る人なら押さえておきたいポイントの話です。
それは 紙の目に沿って作る ということ。
ノート作りは紙を半分に折る作業がほとんどです。
その時、紙の目に沿って折った方が断然作業が早いです。
紙の目に沿うと
・折りやすい
・仕上がりがキレイ
・本の開きスムーズ
なのです。
紙にはヨコ目(Y)とタテ目(T)があります。
(野菜で言うところの繊維のようなもの)
その詳しい解説はこちら
「はじめての手製本 製本屋さんが教える本のつくりかた 美篶堂」より抜粋
例えばA4用紙を半分に折ってノートを作る場合、
長方形の長い辺を半分に折りますが(ごく普通に作る場合)
それが、ヨコ目すなわち順目(紙の目に沿う)であるとは限らない。
紙によって、紙の目はヨコだったりタテだったり、まちまちなのです。
ということは
ノートにしようとしている紙がヨコ目なのかタテ目なのか?
折り曲げたい方向が順目なのか逆目なのか?
を確認する必要があるんですね。
そうなると、次に気になるのが・・・
紙の弾力を確かめること でわかります。
では実際に確かめてみましょう。
まず、紙を手で押さえてみます。
どこまで曲げられるか、この輪の大きさを感覚で覚えておく。
次に、もう片方の辺を曲げてみます。
こちらの方が、先ほどより曲がっている、輪の大きさも小さい。
感覚として、手で押さえた時、すんなり曲がってくれる、抵抗が少なく感じられました。
ということは、こちらが順目になります。
角度が微妙に違うので見づらいですが、わかりますか?
順目と逆目の違いは紙を折った後の方が、よりわかりやすいです。
・順目で折ると→ すんなり折れる。折り目もキレイ。
・逆目で折ると→ ぐっと力を入れないと折れない。折り目がガタガタ。
写真で比較してみましょう。(どちらも同じ力加減で折りました)
逆目の折り目はガタガタしてキレイに折れないのです。
これではノートの仕上がりに影響を与えるのも納得です。
これで、手製本を作る時は紙の目を確認した方が良い、ということがわかりますね。
今回作るノートで言うと、A5サイズ・ヨコ目の紙を用意できればベスト。
ここまで解説しておいてなんですが・・・
まずは、作ってみてほしいです。
なので、わからない所や無理だと思う所は無視して作ってみてください!
もし、この紙逆目だわ〜〜〜という場合は
しっかり折り目をつけてあげれば大丈夫です。
私ははじめて自分で作った時は、紙の目を無視して作りました。
正直、違いがわからなかったし、その重要度も理解していなかったので。
で、作ってみてはじめて「紙の目って大事だわー」と納得しました。
紙の目を無視すると作りづらかったので。
でも、まぁ完成したし、今でもちゃんと使えてるので
逆目でも割と問題ないかな?と思います。
家にあるコピー用紙や、文房具屋に売っている紙は
表示がないものはまず、間違いなく紙の目は無視してあります。
(たまたま順目でいける場合もあると思うけど)
私が紙を買うとき、文房具屋さんだったら
画用紙だと色ごとに紙の目を確認してから買います。
赤色の紙はヨコ目で、黒はタテ目、とか同じ商品でも色によって紙の目は様々なのです。
というわけで、紙の目を一度確認してみてくださいね。
もし、分からなければ無視してよし!笑
以上、紙の目のお話でした。
紙の目を指定して購入できるお店はこちら
商品によって紙の目が選べるお店
(表示のないものは紙の目は選べないです)